最近増えている永代供養墓とは

永代供養とは、身内や子孫がいなくなっても、お寺が代わって永代にわたりお墓を管理、供養してくれる形式です。


通常、先祖代々の墓は、お墓参りをする人がいなければ、荒れていきます。通常は、その家系の跡継ぎが、お墓の管理も受け継ぎ、そのまた子孫に受け継がれる、というように、代々にわたって子孫が受け継いでいきます。


しかし、いつまでも子孫が繁栄する家系ばかりではありません。子供に恵まれなかったり、女の子しか生まれなかったりすることがあります。例えば女の子1人しかいなかったとしましょう。その子が婿養子を迎えることができれば良いですが、嫁に行ったとしたら、嫁ぎ先の墓と実家の墓、両方の管理をしなければなりません。亡くなった後は、その子供しか墓の管理をする者がいませんが、子供にとって母方の実家の墓は、苗字も異なる墓ということになります。


そのように家系上の繋がりが薄くなった子孫が墓の管理をすることは、双方にとって負担になります。昔のように、子沢山の時代であれば、このような問題は少なかったのですが、現在は少子化が進み、このような状況はいくらでもあり得ます。


お寺が代わって供養してくれるなら、精神的にも経済的にも負担が少ない、というメリットがあり、最近増えているスタイルです。